葡蔵人(ブックロード)(東京)

2018年2月9日取材 

 大下弘毅(代表)須合美智子(醸造担当) 

-まず、大下(代表)さんにお尋ねします。こちらは地元になるんですか? 

大下 地元ではないんです。人形町にずっと住んでいました。起業したのがこの台東区で それで13年です。 

-起業されたのが台東区ということもありここでやろうということになったんですね? 

大下 そうです。 

-ワイナリーをはじめようと思ったきっかけなどがあれば教えてくれますか 

大下 単純な理由なんですけど飲食店をずっとやっていましたので取り扱う商品の説明をお客様にするわけです。大体が自分たちが作ったものではないのでちゃんと説明できているのかという思いがあった。そこで愛着をもってお客様にいい説明ができないかと考えた時に「ワイン作ろう」とだいぶ前に決めていた。  


 -どれくらい前ですか? 

大下 5、6年前 です。  

-やろうと思い立ってから何からやっていいのか当時は分からない状況だったと思います。どのように進めていかれたのですか? 

大下 ツテは本当にありませんでした。私自身で長野のほうで、当時ちょうど特区をとったところがあったのでそこにお邪魔して「勉強させてほしい」ということで1年ちょっと行き来していました。山形村だったんですけど、そこでちょうど新しいワイナリーができる予定でして、そこで勉強させてもらおうと。本当はもう長野でやろうという気持ちもあった。でも、やっぱり台東区でやりたいなという思いが強かった。 

-まずは大下さんが勉強に行かれたということですが、醸造にも携われているのですか? 

大下 ええ。少しは。でも彼女(須合さん)ほどはできないですね。 


-それでは須合さんにお話を伺いたいのですが、最初はお店のスタッフをされていたということですね。 

須合 はい  


-社長からこういうプロジェクトがあると聞かされて自ら「私が醸造をやりたい」と立候補されたとのことですが、それはワインが好きだったということもあるのですか? 

須合 はい。興味がありました。先ほど大下も申しておりましたがお客様に説明する際に自分で造ったもののほうが気持ちがもっとはいると思ったので、是非、そこに携わりたいという思いで手を挙げました。 

-当時は醸造については全く経験がなかったと思います。不安はありませんでしたか? 

須合 もちろんありました。 

-私が本当にびっくりしたのは最初にここに伺って「デラウェア」を試飲させていただいた時です。「ものすごいな」と思いました。私の勝手な思い込みで、醸造はやはり経験がものをいう世界かなと思っていました。ところが醸造経験1年の須合さんが造るワインがあまりに立派だったので衝撃を受けました。須合さんの中で「よいワイン」ができる要因、原因、要素は何だと考えられますか? 

須合 丁寧に造ることです。 

 -須合さんが第一に掲げられているテーマは丁寧に造る? 

須合 はい。真面目に。誠実に造る。 

大下 あと、須合のやり方なんですけど、あまり強く搾らないようにしています。 全体的に搾汁率は悪くなるんですけど搾らないようにしています。 


-醸造施設を拝見しましたが、とても清潔に保たれていました。そういったところも? 

須合 もちろん。口にするものですので、綺麗にしておかなければならないというのが別にワインに限らず基本だと思っています。 

-そこがワインのクリアさに出ているのかもしれません。さて、葡蔵人のワインには「ぶどうの力」を感じました。栽培農家さんとはどのようなつながりで? 

大下 たぶん、人に恵まれているんだなと思います。須合が山梨で修行した際にいろんな人と出会い、いろんな人を紹介してもらいました。それこそ「丁寧に造られているぶどう」を生産する農家さんもいっぱい紹介してもらいました。 

-葡萄も丁寧に造られている・・・確かにこの「丁寧」「誠実」が葡蔵人さんのキーワードになると思います。 

大下 はい。よくうちのワインを飲まれると皆さん「丁寧に造ってある」とはよく言われます。 

-ワイナリーの名前「葡蔵人」ですが、他のワイナリーさんと趣が異なります。 

大下 名前に思い(葡萄と蔵と人を結ぶ)が入っているほうがいいなと思い、この名前はすんなり決まりました。 


 -どのようなワインを造っていきたいですか? 

須合 ここのワインが飲みたいね。セラーに常に入っているワインになりたい。 ラベルがかわいい、味がいい、どういう理由でも構わないので葡蔵人のワインが必ず1本あるワインでありたい。  

-ゆくゆくは畑を自社でというのはありますか? 

大下 はい。今、契約してある畑の農家さんがご高齢なのでそれを引き継いでいこうと考えています。 

-今後の葡蔵人さんの目指していくところは。 

大下 自社畑を持つとか、いっぱい売るとかを特に目標とはしていません。どちらかと言うとここの生産量が2万~2万5000本ですのでこれを本当丁寧に地道に造っていくことに尽きます。物作りの町なので、ここ台東区の名産になるようなものになるのが目標です。  


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